議論メシの新しいコンセプトにディスカッション駆動型コミュニティ(Discussion Dviven Community:DDC)という言葉があります。
これは、コミュニティのあらゆる場面でディスカッションをしながらコミュニティを醸造していこうという意味合いです。議論メシの活動をすべて見直し、ディスカッションを中心にデザインし直しています。
このコンセプトを掲げたいと思うようになったきっかけがあります。少しその話を。
議論メシはディスカッションがしたい
企業とのディスカッションはコミュニティのメイン活動の1つです。毎月6回~8回やっていて、メンバーにも企業にも好評です。
しかし、先日ある企業でひょんなことからファシリテーションを譲ったところ、ディスカッションではなく付箋に意見を書くことが中心のワークになりました。
手法としてはあり得ますし、アウトプットも有意義なものにはなったのですが、ディスカッション好きな議論メシメンバーには向いていなかった。
もっと自由にディスカッションしたい、その場にいるメンバーだからこそ生まれるアイデアを創発したい、というウズウズ感をひしひしと感じた2時間でした。
議論メシはやはり議論(ディスカッション)をしたいコミュニティなのだな、と再認識しましたね。このユニークなコミュニティの在り方を文化として定着させるためにディスカッション駆動型コミュニティという言葉を作ったのです。今後の行動指針にしていこうと考えています。
例えば、議論メシでの勉強会は、普通の勉強会とは違うものになっていきます。講師が長々とプレゼンテーションしたり順番に一人ひとり発表したりする時間は最小限にして、ディスカッションを中心に設計する。勉強会講師にはそのように依頼しています。
食事会ですら、ディスカッションを中心に設計しようと思っています。
ディスカッションは貢献の意志でできている
私がここまでディスカッションを重視するのには理由があります。それは、ディスカッションが「貢献の意志」をすぐに価値化できるものだからです。資料を作ったりするまどろっこしい時間をショートカットして、「今ここ」の相手のために全力でアタマを使うことができる。
そういった一回性の高い献身的な態度がディスカッションには表れています。だから、議論メシのイベントを開催するたびに私はいつも感動していたりします。
また、ディスカッションを通じて人と人が理解し合うことで、コラボレーションが起きたりプロジェクトが生まれたりすることがあります。ディスカッションには繋ぐ力もあると思います。
ディスカッション駆動型コミュニティというコンセプトを文化として定着させて、ディスカッションの素晴らしさと面白さを多くの人に体験して欲しい。それが今後の議論メシの存在意義になっていくでしょう。